フィギュアワーク(立体イラスト)の実例1

私の仕事の流れについて聞かれることがよくありますので
わかりやすい一例を取り上げて説明したいと思います。 
ご不明な点等がありましたらこちらにメールして下さい。
お仕事のご依頼のときは、撮影予定日・内容・ご予算等を
FAX(メール)でお送りくださるようお願いいたします。 
(1) ラフスケッチ


ラフスケッチは通常、鉛筆で描き
FAXで送信しています。
メールに添付して送ることもあり
ます(ご希望の場合)

この作業の前段階で資料集めを必要と
します。イメージの部分では・・・
おまかせモードでしたら資料はこちら
で収集するのですが・・
キャラクター、コスチューム、その他
カラーイメージ等が決まっている場合
には事前に資料を送っていただくこと
が必要となります。

また、それに伴い素材の選択、サイズ
の決定などを吟味してご予算の検討を
させていただいております。

今回お送りいただいた資料は、王冠
コスチューム、台のカラーリング等
についてでした。
キャラクターは前回と同様なので
ポーズ、台のデザイン、背景に付随
するヒトデやヤシの葉を追加したの
がこのスケッチです。

 

(2) 人形の制作


決定したラフスケッチをもとに人形や
王冠、台などを造ります。

人形頭部は前回の物と同様なので流用
し胴体などをスカルピーで造ります。
頭部に合わせ胴体を造ってから、うで
足を別々に造ります。それらを仮接続
してポーズに変更がきくようにします。
 
 〔スーパースカルピーと軟化材〕
スカルピーについてはQ&Aを参照して
ください。台は加工しやすさと強度を
考慮しスタイロフォームをベースとす。
台のサイドがちょっと物足りないので
ラフにはない飾りを追加しました。



(3) ヒトデの制作


〔シリコン型〕

最初はヒトデもスカルピー
で造ります。そして、それ
を型取りしてシリコン型を
造ります。

シリコンゴムを2工程で流
し割り型にします。
ヒトデの周りの凹凸はダボ
といって型を合わせるため
に必要になります。

型Aの穴は湯口です。

シリコン型AとBを組み合わ
せAの湯口にキャストを流し
込むと・・




〔キャスト複製品〕


白いキャスト成形品ができ
ました。はじっこについて
いるのはバリです。
コンマ数ミリの合わせめが
バリを作り出すのです。
背中には湯口跡が残ります。
これらをきれいにして磨き
着色します。
 
いっぱいできました。
最低でも十二個必要なので
予備を入れて十五個流しま
した。ひとつのシリコン型
でそれだけ流すのは面倒な
せいもあり、ヒトデの原型
を三種類造っています。
シリコン型も三種あるので
五回ずつ流せば終了です。

これを交互に並べて踊って
いる感じにします。



背景のヤシの葉っぱもスタイロフォームで造り、撮影現場で
浜辺や海をセッティングします。カメラのファインダーを見
ながら全体のレイアウトをラフに合わせ移動していきます。
こうして、撮影されたものはこちらにあります。

こうした地味な作業の組み合わせが私の仕事なのです。
ラフスケッチのままにイラストに起こしたのでは、このような
イメージは作り出せないと思います。 立体造形に関する地味
な作業はほとんど独学でマスターして今日に至っております。
宜しくお願いいたします。


イラストモデラー・牧野伸康



無断転載は禁止    (c)Nobuyasu Makino
     Menuにもどる